2012年3月21日水曜日

「手仕事」で夢をかなえる女性たち 本日発売!














「手仕事」で夢をかなえる女性たち 淡交社 より(webによりますと)本日発売です!

本は著者とデザイナーだけではできません。できたとしてもまとまりがなかったり、「いろんなものを捨てられない部屋」みたいな収集のつかないものになってしまいがちです。

編集者がいなければ、本というものはほんとに(しゃれでなく)進みません。
企画発案手配進行取材執筆…作業も多く、多方向に気も使わなくてはならず、
本当に大変なお仕事だと思います。

特に書籍以外の仕事をしますと、この編集者の偉大さとありがたさ、がよくわかります。。。

この度の本の編集事務所のAさん、出版社ご担当のKさん、お世話になりました。ありがとうございました。

本が好評でありますように。

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長くかかった仕事も終わって、











↑見に行った芝居。
3年ほど前からファンになった小劇団。











劇場はザ・スズナリ。ほとんど芝居小屋という感じの所。
これがイイ!

若い頃やっていたことをまたやったり(限度有り)、
思い出したりというのは若返りにいいそうです。

↓若カエル、でなくて劇場近くにあったベトナム料理屋のカエル看板。

2012年3月16日金曜日

「手仕事」で夢をかなえる女性たち












私がデザイン全般を担当し、先月末で校了、そして今月刊行される書籍の紹介です。

ものづくりを生業にした24人の物語。
著者は塩沢槙さん、取材、撮影、執筆とされております。

この度の本もそうですが、この方の取材というか聞き出し(?)能力はすごい。
取材先にはおそらくいろんな方がいます。(私は行かないから想像ね)
思ったよりも口が重く、話がなかなかでない方もいらっしゃることでしょう。それを聞き出して行く…。

他の本でも感じた事ですが、塩沢さんの本は、店でも品でも単なる紹介本ではありません。
いつもテーマは「人」。
人生は物語だなーと。
それぞれ道は違えどもところどころ共感が。

【今回の使用用紙について】
本文は出版社側からの決定で日本製紙のb7ナチュラル。
写真の発色もよく、生成りぽい色で目に優しい感じ。
カバーと帯は既刊本の見本で良い感じがあったのでそれと同じに。
半透明な質感の王子製紙のOKブリザード。
これは元々包装紙でして巻き取りしかなかったのがオフセット印刷に向いた平判がでて書籍のカバーや宣伝フライヤーなどに使用されるようになったそうです。
(コノ紙について調査したときにどなたかのblogにそのように書かれてました。)
帯は特にその半透明感を感じることができました。

そして見返しなのですが、当初、カバーや帯と同じ用紙が候補になっており、
それで束見本まででていました。
これも総扉が透けて見えて上品でよかったのですが…。
この用紙、のり付け部分に「しわ」がでて返品に、というクレームがあったらしく、見返しにはちょっとと言うことで別の候補用紙を出すことにまりました。

この本はA5判です。見返しの無駄ない紙取りは菊Tです。
今そんなに皆さん気にしないで四六の紙をA5判の見返しでも使用してるのを見かけます。四六の方がどしても種類多いですから。
で、四六の紙も一応候補で探しましたが、「予算」の事を考えますと、紙取りが無駄ないほうがいいわけです。
実際の価格表までは知らないのですが高めの紙か安い紙か、比較表あたりはwebで拝見できます。
そしてだいたいの色や質感もweb見本帖で想像つきます。(本当は時間あったら取り寄せないといけないけど)

菊Tでそんなに高くなく、そしてなによりもこの書籍に合った雰囲気の質感と色の紙をすごくすごーく探しました。












で、この度決定したのが特種東海製紙の「わらがみ」でした。
わらがみ(稲)はわらの繊維が少し残してあって風合いのあるあたたかみを感じる紙です。
本のイメージに合っている、と思ったので選びました。












実は見返し候補に最初の方で同じメーカーのTANTセレクトもあがっていたので最初はこの実物見本帖を送っていただいたのですが、これは高いということで却下になり…。
「わらがみ」は取り寄せる時間がなく、というか、上記の件で言いにくく、web見本帖で決定しました。田舎でデザインをしてておまけに缶詰ででられない私にとってweb見本帖は本当に役にたちました。

今回の王子製紙、日本製紙、特種東海製紙、各社からそれぞれ見本を(すでに決定分も)取り寄せて、チェックしイメージしておりましたので、内容はもちろん、デザイン、そして、「紙」も良い感じに仕上がったと思います。

ここを読まれてます数少ない(?)皆様、書店で見かけたらお手にとって見てみてくださいね。

2012年3月11日日曜日

あの日

あの日、あの時、どうしてた?

一年前の大震災の日。
今日が震災から一年。
その11日が近かったせいかここ最近あった友人らに会うとそんな質問をお互いに。

この一年に会わなかったわけではない、
聞いたのかもしれない質問をまた聞く。

「仕事で車でまわってて、ずっと忙しくてとうとうめまいがしたのかと思ったら、外が電信柱がゆっさゆっさ揺れててフロントガラスがゆがんで(見えた)。」
「都内から横浜まで戻ってきたがそこで一夜を明かした。」
「お茶の水から荻窪まで歩いた。」
「たまたま自宅から近い派遣場所で歩いて帰れた。」
「棚の中がめちゃくちゃなのに気づかず、一ヶ月後に扉を開いたら物が落ちてきた。」
「携帯はすぐには通じないがツイッターやSNSは生きてて、安否確認ができた。」

などなど。

私も仕事がものすごく忙しい時期で、昼をとり、休み時間を終えて、洗濯モノをたたんでから仕事をしよう、と階段を上って二階にいったら、ぐらり、と。
上記の友人のように「めまい」かと思った。

「違う! 揺れてる。地震だ! 長い。。。」

おさまってから猫や犬の様子を見て、地震後停電して情報がまったくわからずにいたので、
犬の散歩にわざと出て通りかかった近所の方にいろいろ聞いたのだった。

その方は同じ戸建て団地の方で、このたび自治会長になった方。
彼も数年前ここに越して来て畑も借りて野菜などを作っている。
自治会はまだ申請中。
あの震災をきっかけとして近隣の結びつきや助け合いの大切さを感じ、
新参者だらけのなんのつながりもなかった我が町にもそのようなおつきあいがにわかに始まった。

2012年3月2日金曜日

復興のために











東日本大震災復興支援チャリティーのために出版された「文芸あねもね」
紙の書籍化されたので購入。
復興の礎として、そして、中身ももちろん充実してて、出された当初から買いたいとは思っていました。
しかし、この本、最初は電子ブックとして出されたのです。
著者の方々が「復興のためになにかしたい。」「自分達にできるのは本。」「でも本は経費かかりすぎる。」「電子ブックなら!」と。

で、私は電子ブックは読みづらい(日々のパソコン疲れ)、そして、電子ブックの購入の仕方が複雑で(簡単漫画マニュアルもあったのに)できなかった。
でも読んでみたい、さらに、復興のためになるなら…、どうしよう~と思いつつ数ヶ月。新潮文庫として刊行。
この執筆陣の中で読んだことある作家は山本文緒だけ。
でも皆さん面白かった。















近所の方から新鮮野菜をいただき、そのうちの「ゴボウ」がすごくうまかった。
実はそんなにゴボウって好きではない、と思っていたが、これはこれはとてもおいしかった。












豚汁にいれたり、定番のきんぴらゴボウ、ゴボウとにんじんのサラダ、そして刻んでつくねバーグにも。

かかってた仕事は二月末で「校了」になりました。
本ができるのが楽しみです。